PR会社は、「総合系PR会社」と「専門系PR会社」に別けられます。

専門系PR会社」は、ファッション、化粧品、映画、医療、芸能などの分野です。

なぜ「専門分野」という区分で別けられるかというと、専門的な知識が必要であったり、多くのライターや評論家が存在しているからです。

専門知識が必要なのは、わかりやすいと思いますが、なぜ、ライターや評論家の方が多いと専門分野になるのでしょうか?それは、ライターや評論家の方を探し出したり、繋がったり、性格や特徴を見極めたりするのに時間がかかるからです。例えば、朝日新聞やワールドビジネスサテライトなどのメディアは、ある程度のコツは必要なのですが、メディアに連絡すれば、担当者を特定できます。一方、ライターや評論家の方は、メディアを調べて探し出したり、SNSでコンタクトを取ったりするのが手間と時間がかかります。ということで「専門分野」が出来上がってきます。

PR会社への発注は、案件ごとの単発(1~3ヶ月)契約か、案件が複数ある年間契約かに別けられます。例えば、年間契約で玩具メーカーや食品メーカーなどのPRのお仕事をさせて頂いていると、その分野にも少なからずライターや評論家の方も存在し、その分野の知識も豊富になってきます。そうなってきますと、実は、「総合系PR会社」で様々な業務を扱っていても経験のある分野が出来てきます。つまり、ファッション、化粧品、映画など以外にもその業界ごとに「専門分野」が出来上がっています。

「専門系PR会社」は、会社の事業戦略上、営業や実務の効率化を図るために、「専門系PR会社」を謳っておりますが、実は「総合系PR会社」もメディアへの情報提供活動という根幹は一緒なので、多少の時間はかかりますが「専門分野」の仕事を請け負う事が可能です。

 

PR会社の選定方法としては、

①『その分野に経験があるかどうか?』を聞く事がひとつ重要だと思います。それは、上記で示した様に、ライターや評論家をキャッチしている事と、業界の知識をすでに持っているかも知れないからです。但し、ライターや評論家がほとんどいない業界もあります。

②次に担当者が『忙し過ぎないか?』を聞き出す事が重要です。PR業は、PRの知識とノウハウを持れった者による労働集約型サービスですので、お客様の為にいかに時間を割けられるかがポイントになります。一般的にPR会社は、人件費の3倍が給料となるため、「時間をかけずに利益を上げるか?」を考えがちです。

PRで露出結果を多く出す為に、メディアの方と直接お会いして交渉する事がカギとなり、その時間を作り出せているかが重要です。テレビ、新聞、ネット、雑誌、全てのメディアで直接交渉しているか?を聞いてみましょう。

③最も重要なのは「信頼できるかどうか?」です。

実際にPR会社の担当者がメディアと電話で話したり、直接お会いして交渉している現場を全て見る事が難しいからです。極端な話では「実は、ニュースリリースが送られていなかった」という事態も聞いた事があります。

案件が毎回違い、案件のニュース性は数値化する事ができず、競合となるニュース量も日々変化するため、A社にお願いした場合とB社にお願いした場合の露出結果を単純に比較する事ができないことからも「信頼できる人」にお願いする事が非常に大切です。