「各テレビ局は、緊急事態宣言解除後、取材に行っているのか?」
コロナを広めず、経済活動も進める。果たして……各テレビ局に状況をヒアリングいたしました。(2020年6月4日木曜日に実施)
<共通質問>
・外での取材は緊急事態宣言解除以降増えてきているか?
・県外への取材を行っているか?
・県外への取材の解禁の目途はあるか?
・局としての取り決めや規則があるか?
【A局 情報ワイド番組】
緊急事態宣言の解除以降、外での取材は少しずつ増えてきた感じです。ですが、必要最低限に留めています。県外への取材も自粛しています。取材に関しての規制や取り決めは、局として特にないのですが、番組内のスタッフの雰囲気的に、必要最低限に留めようといったような空気がやはりあります。今後は、政府からの発表や世の中の状況を鑑みての対応になります。
【B局 ニュース番組】
場合によって外での取材を行っていますが、県またぎを控えるなど、必要最低限に留めるようにしております。仮に、6月19日に県またぎの移動が緩和されたとしても、局の方針や規定など、細かく取り決めがありますので、それに則った取材を行っていくと思います。また、緩和されたタイミングから、いきなり外でのロケが増加するということは、想定しずらいです。
【C局 情報ワイド番組】 ロケ班の人数を減らしたり、一般の方とのソーシャルディスタンスが守れるように工夫をするなどして外での取材を行っております。県外の取材に関しては、埼玉であったり神奈川であったり首都圏近郊の県に限っては、必要最低限の取材であれば、プロデューサー等の指示で行う場合もあります。局としての方針もありますが、基本的には番組毎に判断を委ねられており、それぞれ方針が異なるため、最終的にはプロデューサー判断です。
【D局 情報ワイド番組】
外での取材は、緊急事態宣言の前と後で比べると、解除されてからは増えているが、インタビューをする場合は建物の中に極力入ったり、インタビュー素材を送ってもらうなどして対応をしている。正直、外での取材となると色々なところに気を配らないといけないので、それがかなり大変である。県外の取材も当然NGで、いつ解禁になるかも中々見えてこない。
<<総 括>>
テレビ局で方針を細かく規定している所が1社あり、それ以外の局は、各番組の判断という感じでした。聞く所によりますと、社内でお茶をすることも禁止されているようです。
各番組とも緊急事態宣言解除後は、少しは外での取材を行っているようですが、まだまだ少ないようです。個人的には、もっと活動が活発化してくると思っておりましたので、少しショックです。ステップ3に移行したとしても、動きは鈍いかもしれません。やはり、ワクチンが出来てこないと、テレビ局にプロモートに行く事すら、難しいかも知れません。。。
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執筆者:阿部 重郎(あべ しげお)
広報・PRアドバイザー
お客様をテレビ、新聞、ネットニュースなどのマスコミに無料で取材させる専門家
1972年生まれ。新潟県出身。
PR業界一筋27年。自身が関わった記者発表会は200回以上、執筆したニュースリリースは1,000本以上。
これまでの顧客は、本田技研工業、住友ゴム工業、明治、りそな銀行など500社を超える。
マスコミにお金を支払わずに、ニュースリリース1本で、広告費に置き換えると4億円に値する価値を生み出した経験もある。
新卒で当時業界3位のオズマピーアールに入社。3年後に、当時業界2位の共同ピーアールへ転職。大手PR会社2社で計12年経験を積む。
2007年、「もっと気軽に広報活動を~オモシロイ!をあふれさせよう」をミッションに広報・PRアドバイザーとして独立し、プレイブ株式会社を設立。代表取締役に就任した。